青柳中庭

青柳中庭

2013.04

国立市にある専用住宅。
建て主の要望は外で食事ができること、太陽光発電をすることでした。
建主は自宅で仕事をすることも多く、その仕事部屋を必要とされていました。また、その関係で来客を招いたパーティーを催すことも多くあります。

そのため、LDK、仕事部屋、廊下、寝室などで3方を囲った中庭を設けました。
一方は穴開きレンガを積み、プライバシー性が高く、かつ通風を妨げない物になっています。
そのため中庭に面するLDK、仕事部屋、廊下は全面ガラスで開放的に。床レベルは室内と中庭を揃え、室内と同じように使えるようにしています。
つながりを強化するため木製建具のディテールにも工夫をしています。開放部分の建具下框上框は床と天井に隠れ、縦框は柱に隠れるように。
室内から見るとガラスしか見えないようになっています。

1階部分で生活が完結するようなプランニングとなっていますが、ゲストルームと将来の対応のための室を2階に作りその屋根に太陽光発電パネルを載せました。
他の建物などの影響で影になる事のないため十分な発電能力を持っています。

構造壁は一般的な構造用合板ではなく、ロシアンバーチ合板を使用。耐力試験により通常合板の2倍以上の耐力が確認されています。
耐久性も高いため、外部露出の軒裏もその合板を使用。1階水平に延びている見た目にも柔らかいバーチ合板は全体のざっくりした素材とよいバランスになっています。

構造設計:
施工:
外構:
ロシアンバーチ:テツヤジャパン